外洋クルージングに専用ヨットは必要?ヨットのタイプや船舶免許の種類まで解説!
2022.03.08
ヨットを探していると「外用クルージング艇」というヨットを見かけることがあります。このことから、外洋クルージングとは陸地から離れた海を航行することですが、外洋クルージングに専用のヨットが必要なのか、疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで今回は、外洋クルージングを楽しむ際に覚えておきたい知識、ヨットや船舶免許の種類などについてご紹介します。
外洋クルージングには専用ヨットはなく、外洋クルージングに適したお好きなヨットを使用します。ヨットの中には「外洋クルージング艇」と呼ばれるものもありますが、外洋クルージング艇はあくまでも外洋でも安心して操縦できるヨットのことで、外洋クルージング専用ではありません。
ヨットは自由に選択できますが、外洋クルージングは長時間海上にいることになるため、快適に過ごしやすい大型サイズが良いでしょう。小型サイズのヨットを選ぶ場合には、長時間の航行でも安全な機能が付帯しているものを選びましょう。
外洋クルージングでは、長時間の海の上に滞在しなければならないため、生活スペースが必要です。海上で生活するために必要なヨットの設備には、ギャレー(コンロ、オーブン、冷蔵庫、シンク)やトイレ、シャワー、ベッドルームなどが挙げられます。
外洋クルージングには、サイズに関係なくこれらの設備が揃ったヨットが必要です。
ヨットを操縦する際には、さまざまな専門用語を覚えなければなりません。特に、外洋クルージングの場合は「フィート」や「マイル」という用語を知っておく必要があります。
「フィート」とは船の長さの単位のことで、主にヨットの長さを表す際に使用されます。1フィートは30.48cmですが、一尺(約30cm)と覚えておきましょう。なお、10フィートは3.048m、15フィートは4.572mです。
次に「マイル」とは距離を表す単位のことで、1マイルは1.852kmです。マイルで距離を測る場合には、地球をメルカトル図法で表した海図表を用います。緯度1分(1マイル)を利用して海図上の距離を測ります。
外洋クルージングを楽しみたい場合には、ヨットの長さの単位「フィート」と、距離の単位「マイル」を必ず覚えておきましょう。
先ほどから「外洋クルージング」という言葉が多く登場していますが、「そもそも外洋と内海って何が違うの?」と疑問の方もいるでしょう。
外洋とは陸地から離れた海、内海とは陸地に囲まれた海のことです。つまり、外洋と内海の違いは、海が陸地に囲まれているか、いないかという点です。
船を表す言葉には「ヨット」と「クルーザー」があります。ヨットは船の総称で、クルーザーもヨットの一種に含まれます。ただし、クルーザーはヨットの中でも、キャビン(船室)があり寝泊まりができる設備が備わっているヨットのことを指します。そんなヨットにはさまざまな種類がありますが、大別して5種類に分けられます。
ここからは、ヨットの種類をそれぞれ詳しく解説します。
一つ目は「レーサー艇」です。レーサー艇とは、速さを重視したレース用の船で、ディンギーヨットとも呼ばれています。ディンギーとは、キャビン(船室)やエンジンを持たない1〜2乗りの小型のヨットのことで、大きさはほとんどが5m未満です。
ディンギーには子供が操縦できる超小型サイズもありますが、その中でもレーサー艇は速さを重視してレースに特化したヨットです。
キャビンがなく寝泊まりできないため、外洋クルージングにはあまり適していません。
デイセーラーとは、その名の通り日帰り用のヨットのことで、風と遊ぶセーリング性能に優れています。小型のエンジンがついており、1〜5人乗りが一般的です。大きさはさまざまですが、最も大きなもので30フィート(約10m)前後です。
居住用スペースであるキャビンはあるものの、その大きさは小さく、生活ができるほどではありません。
レーサークルーザーは、セーリング機能もキャビン装備も兼ね備えた汎用性の高いヨットです。28~31フィート前後のサイズが多く、大人数でも快適に寝泊まりできます。そのため、外洋クルージングにも適しています。
沿岸クルージング艇とは、15人前後が乗れる大型のヨットのことです。ハル(船体)が幅広で居住空間が広いことから、定員15人が乗っても快適に寝泊まりすることができます。
ただし、居住空間が広いことで風や波の影響を受けやすく、外洋クルージングにはあまり適していません。
これらの特徴から、マリーナに停泊して楽しむスタイルに適していると言えるでしょう。
外洋クルージング艇とは、重排水量型のヨットのことです。長距離航行に向いた保進性能を備えており、荒天時でも安定した走行が可能です。帆走性能も高く、必要最小限のセールプランで操縦しやすいです。キャビン部分はコンパクトな構造のものが多いです。
このように、外洋の荒れた波の中でも安定した走行が可能な点から、「外洋クルージング艇」という名の通り外洋クルージングに適しています。
外洋クルージングに適したヨットを「外洋ヨット」と呼びますが、外洋ヨットの中でも複数の種類に分けられます。特に最近では新世代外洋ヨットと呼ばれる新たな種類も登場しています。
そこでここからは、外洋ヨットの主な種類を3つご紹介します。
ヨット文化が日本に普及しだした頃のヨットは、すべて外洋航行可能でした。この頃のヨットはクラシカルデザインと呼ばれており、帆船に近い形状が特徴です。
その構造から、後ろからの風に沿って進むことは得意なものの、風に向かって進むのは苦手です。
クラシックデザインの外洋ヨットは、最近ではあまり見かけなくなりましたが、中古であれば購入可能です。
外洋ヨットの頂点ともいえる、機能性に優れたヨットは「高級ヨット」と呼ばれています。その名の通り、ヨットの外装はもちろん、キャビンも高級感あふれる仕様です。
頑丈で操作性も高く、外洋クルージングに最適なヨットではありますが、価格が高いというデメリットもあります。なるべく価格を抑えて購入したい場合には、中古を選ぶと半額程度で購入できるでしょう。
近年、海外では外洋クルージングはもちろん、レースにも使えるヨットも登場しています。それが「新世代外洋ヨット」です。レース用に速く走れるという点に加えて、キャビンも外洋クルージングに適した広々とした構造のため、外洋ヨットを初めて操縦する方にもおすすめです。
ただし、新世代外洋ヨットも性能の高さから価格設定も高めです。
エンジン付きのボートやヨット、水上バイクを操縦する場合には、船舶免許の取得が義務付けられています。
船舶免許には複数の種類があり、操縦するヨットの種類や航行区域により必要な免許を取得しなければなりません。外洋クルージング専用の免許はありませんが、外洋クルージングを楽しみたい場合には航行区域に制限のない、1級小型船舶操縦士免許が必要です。
先ほど、船舶免許には複数の種類があるとご紹介しましたが、具体的には4種類の船舶免許があります。ここからは、それぞれの船舶免許について詳しくご紹介します。
まずご紹介するのが「1級小型船舶免許」です。1級小型船舶免許を取得すると、総トン数20トン未満、プレジャーボートは24m未満のヨットやボートを操縦できます。すべての水域を航行できるため、外洋も航行可能です。
ただし、水上バイクは操縦できません。
4種類の小型船舶免許の中で最も一般的なのが「2級小型船舶免許」です。2級小型船舶免許は「海の普通免許」とも呼ばれており、最も認知度が高いです。
2級小型船舶免許を取得すると、総トン数20トン未満、プレジャーボートは24m未満のヨットやボートが操縦できます。ただし、水上バイクは操縦できません。
また、操縦できる航行区域は、平水区域および海岸より5海里以内です。海岸から5海里以内の水域で、釣りやクルージングを楽しみたい方に適していますが、外洋クルージングには適していません。
「湖川小出力限定免許」は、湖・川および指定区域限定で操縦できる免許です。湖川小出力限定免許を取得することで、総トン数5トン未満のボートを操縦できますが、水上バイクは操縦できません。
外洋クルージングはできませんが、湖や川でフィッシングを楽しみたい方に適しており、他の免許に比べると難易度は低めです。
水上バイクを操縦したい場合には「特殊小型船舶免許」が必要です。特殊小型船舶免許は水上バイク専用の船舶免許で、ボートは操縦できません。操船できる航行区域は、陸岸より2海里以内(約3.7キロメートル)です。
特殊小型船舶も外洋クルージングはできません。
外洋クルージングは、陸上とは違う時間の流れを感じられるのが大きな魅力です。
外洋クルージングができれば、普段は行けない場所で珍しい魚を釣ったり、無人島に探索に行ったりと海の上での楽しみ方が大きく広がります。
1級小型船舶免許を取得し、外洋クルージングで非日常を体験しましょう。
非日常空間で、普段は体験できない思い出をたくさん作れる外洋クルージング。外洋クルージングを楽しむためには、1級小型船舶免許と外洋航行が可能なヨットが必要です。
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マリンライセンスロイヤルで船舶免許を取得し、憧れの外洋クルージングに出かけましょう。
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