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バスボートとは?船舶免許の種類や注意点、メリットとデメリットも紹介

2022.04.27

 

バス釣りを楽しむ方法として、ボート釣りに憧れを抱いている方もいるのではないでしょうか。浅瀬と深場を動くブラックバスの行動範囲は広いため、バスボートでポイントを変えながら釣りを行う方がよりバス釣りを楽しめます。そこで今回は、船舶免許の種類や2級小型船舶免許と2級湖川小出力免許の違いについても紹介します。

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バスフィッシングとは

バスフィッシングとは、北米原産の淡水魚、ブラックバスを釣り上げることの名称です。

日本では1925年に初めてブラックバスが芦ノ湖に放流され、現在は湖沼や河川などさまざまな場所に生息しています。

ブラックバスの体長は成魚で30センチから50センチで、環境によっては60センチを超える個体もおり、体調の割に引きが強いためゲームフィッシングとしても人気があります。

特に、陸地からは届かないポイントまで移動できるバスボートからの釣りは、醍醐味のひとつといえます。

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バスボートとは

 

バスボートとは、バス釣り(バスフィシング)をするためのボートです。

バス釣りのために設計され、200馬力から300馬力のエンジンが後部に付いています。

バスボートにかかる費用は、バスボートの購入代だけではありません。

自宅での保管が難しいケースでは、ボートドックに預けることになるため、駐艇料がかかります。

また、操縦する際には燃料やオイル代がかかり、安全にバス釣りをするためにはメンテナンスもかかせません。

 

バスボートの選び方

どのような場所でバスフィッシングするのか、用途に合わせて船体を選びます。小さな池や広いダム湖、流れのある川など、バス釣りをする場所によって最適なバスボートが異なるためです。

また、釣りをする人数が1人なのか大勢なのかによってもバスボートのサイズが変わります。

 

免許不要で操縦できる船もありますが、小型船舶免許を取得すればサイズや馬力の大きなバスボートでバス釣りを楽しめます。

 

バスボートを車で運ぶには、屋根にルーフキャリアをセットして乗せるカートップという方法があります。カートップは、屋根に乗せられるボートの長さと幅が決まっているため注意しましょう。また、けん引する場合は、けん引免許が必要です。

 

バスボートとアルミボートの違い

バスボートは、広い範囲を移動し効率的にバス釣りができるように設計されたボートです。

エンジンが搭載されており、最高速度が100kmを超えるバスボートも存在します。アルミボートと比較するとスピードが速く、ボートも安定しています。

バスボートは車のようにハンドルで操作しますが、運転技術が必要なため中級者から上級者向きです。

 

アルミボートとは、アルミニウム製のボートです。

サイズは、3メートルから4メートル程度が多く、軽量なためカートップでの運搬が可能です。

また、エンジンが小さく排気量の少ないタイプが多いため、バスボートと比較すると維持費が抑えられます。

 

バスボートの購入にかかる費用は100万円以上であることがほとんどで、費用相場は船体費用とトレーラー費用を合わせて中古で200〜500万円程度、新艇で300〜1,000万円程度です。

しかし、バスボートに限らずエンジン付きのボートを購入する場合、購入費だけではなく購入後も維持費がかかります。維持費にかかる費用は毎月約25,000円で、1年間に換算すると毎年約30万円の維持費が発生します。維持費の主な内訳は以下の通りです。

 

・駐艇費

・ガソリン費

・揚降(ようこう)料、スロープ費

・メンテナンス費

 

バスボートは駐艇場所を確保しなければなりません。家の庭や倉庫に駐艇できれば駐艇費は不要ですが、基本的には駐艇場所をレンタルしなければなりません。

駐艇費は駐艇場所によって異なりますが、入会金や年会費などを含めて1フィートあたり毎月1万円以上が相場です。

 

エンジン付きであるバスボートはガソリン費もかかります。ガソリン費は船に乗る頻度やエンジンの大きさによって異なります。

ガソリン代金は、自動車と同様のガソリンスタンドのレギュラー価格で入れられます。しかし、エンジンの大きさによるものの1リットルで2〜4キロ程度であることがほとんどのため、1日あたり5,000円〜8,000円程度かかるでしょう。

 

揚降料スロープ費用の費用相場は1日あたり3,000円程度であることが多いです。ただし、場所によって異なるため目安として捉えてください。

 

バスボートを安全に、かつ長く使い続けるためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。バスボートのメンテナンスでよく行うのはエンジンのオイル交換です。オイル交換にかかる費用は2ストで約5,000円、4ストで約20,000円です。

オイル交換は自分ですることも可能ですが、安全面を考慮してプロに依頼することをおすすめします。

 

メンテナンス費用には船検費用もあります。ボートは定期的な検査が必要で、船舶検査が5年に1回、中間検査が3年に1回必要です。

船検費用は依頼する場所にもよりますが船舶検査が40,000円前後、中間検査が30,000円前後です。ただし、異常が見つかった場合や修理が必要な場合は修理費なども上乗せされます。

 

このように、バスボートを所有するためには船体費だけではなく、購入後のメンテナンス費やガソリン費などの維持費も発生します。購入後の維持費も考慮した上で、バスボートの購入を検討しましょう。

 

1級小型船舶免許

1級小型船舶免許の教習は、満17歳9か月から受講可能ですが、免許の発行は18歳の誕生日以降です。操縦できるボートの大きさは総トン数20トン未満、長さ24m未満で、水上オートバイやジェットスキーの操縦は含みません。

 

航行区域に制限がないため、クルーザーやヨットなど小型船の船長として、全ての水域で操縦できます。ただし、海岸から100海里超えた区域の操縦は、六級海技士以上の資格がある機関長の乗船が必要です。

 

2級小型船舶免許

2級小型船舶免許の教習は、満15歳9か月から参加可能ですが、免許の発行は16歳の誕生日以降です。操縦できるボートの大きさは総トン数20トン未満、長さ24m未満で、水上オートバイやジェットスキーの操縦は含みません。

 

長さ24mは、おおよそバス2台分の長さです。航行区域は、平水区域及び海岸より5海里(9km)以内で、小型船舶の船長として操縦できます。

 

特殊小型船舶免許

特殊小型船舶免許の教習は、満15歳9か月から可能ですが、免許の発行は16歳の誕生日以降です。水上オートバイやジェットスキー専用の船長免許であるため、ボートの操縦は含みません。

 

操船できる航行区域は、船舶安全法上の基準により海岸や湖川から2海里(約3.7km)以内です。

 

2級小型船舶免許と2級湖川小出力免許の違い

2級の免許には、「2級小型船舶免許」と「2級湖川小出力免許」の2種類があります。

ここからは、2種類ある2級小型船舶免許の特徴や違いについて、詳しく紹介します。

 

2級小型船舶免許の特徴

2級小型船舶免許では、海岸や平水、湖川から5海里までの範囲内ならば自由に操縦することが可能です。

免許の取得は18歳以上です。

しかし、16歳以上18歳未満でも「第二号限定」という設定があるため、海里(9.26km)、船のサイズ総トン数5トン未満の船舶を操縦できます。

 

2級小型船舶免許を取るためには、小型船舶の取り扱いや基本操縦などの他に、小型船舶の船長としてのルールやマナーなどを身につける必要があります。

 

2級湖川小出力免許の特徴

2級小型船舶免許の教習は、満15歳9か月から受講可能ですが、免許の発行は16歳誕生日以降です。2級湖川小出力免許は2級小型船舶免許とは異なり、池や湖、河川および指定された区域でのみ操縦が可能です。

また、水上オートバイやジェットスキーの操縦は含みません。

 

使用が限定されているため、2級小型船舶免許に比べると簡単に習得可能です。

しかし、馬力による制限もあり、20馬力以上のボートの操縦はできません。

そのため、大型のバスボートを運転する際には2級小型船舶免許が必要です。

 

免許がなくても操船できるボート

エンジンが搭載され、2馬力以上のバスボートを操縦するには、2級湖川小出力免許や2級小型船舶免許が必要です。

 

しかし、下記の3点を満たす船舶であれば、免許を取得していなくても操縦できます。

 

・長さ(船体長の90%)が3メートル未満

・エンジンの出力が2馬力未満

・搭載する機関にプロペラ回転緊急停止機構を有する船舶

 

エンジンの馬力が2馬力以下の場合でも、エレキモーターを搭載すると2馬力を超えてしまうため、操縦できません。

ただし、エレキモーターのみなら乗せることが可能(出力1.5kw未満)です。

 

免許を取得するメリット

バス釣りをする際、船舶免許があるとよりバス釣りを楽しむことが可能です。

ここからは、船舶免許を持っていることで得られるメリットについて紹介します。

 

自分のペースでバス釣りができる

ブラックバスは肉食で、光が苦手な性質です。また、季節やエサとなる小魚やエビの場所によって釣れるポイントが変わります。そのため、ポイントを小まめに変更する際にはバスボートが便利です。

 

釣り仲間が操縦するバスボートでは、スポットや釣りができる時間は操縦者に指定されてしまう場合があります。船舶免許があると自分で自由に決められ、自分のペースで釣りを楽しむことが可能です。

 

大きな湖でも楽に移動ができる

船舶免許の取得が必要ないバスボートは、エンジンが搭載されていないボートか、2馬力未満のボートです。2馬力のエンジンで出せるスピードは、時速9km程で、陸上でジョギングする程度です。そのため、速度が遅く広範囲を移動するには時間がかかってしまいます。

 

しかし、2級湖川小出力免許を取得していると20馬力未満のバスボートの操縦が可能なため、広範囲の移動も楽にできます。釣りポイントを変更する際のフットワークも軽くなり、よい釣果が期待できます。

 

免許を取得するデメリット

一方、船舶免許を持っていることで、どのようなデメリットがあるのでしょう。

ここからは、免許を取得するデメリットについて紹介します。

 

費用がかかる

船舶免許を取得し、バスボートを所持することのデメリットは、費用がかかることです。

ボートは普段あまり馴染みのない乗り物であるため独学では難しく、教習所に申し込んで学ぶ方法が一般的です。しかし、受講するには10万円ほどかかります。

 

また、バスボートを購入した後、自宅にバスボートを保管する場所がなければ駐艇費用がかかります。ほかにも、ボートを水面に降ろしたり陸に上げたりする揚降費用や船検費用、燃料費が必要です。

 

船舶免許の注意点

船舶免許を取得すると、エンジンが搭載されているボートや、2馬力以上のボートを操縦できます。しかし、注意しなければならない点があります。

 

ここからは、船舶免許の注意点を3つ紹介します。

 

海外では運転できない

船舶免許には、国際的な取り決めはないため、各国それぞれで制度が異なります。

日本で取得した船舶免許を外国で使用することはできず、ボートの運転はできません。

また、日本では外国で取得した船舶免許での操縦は認められていません。

 

水上オートバイは操縦できない

水上オートバイやジェットスキーの操縦には、水上オートバイ専用の「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要です。

そのため、1級小型船舶免許・2級小型船舶免許を持っていたとしても、水上オートバイやジェットスキーは操縦できません。

また、特殊小型船舶操縦士の免許を持っていてもボートの操縦はできません。

 

船舶免許の更新がある

小型船舶操縦免許証の有効期限は、5年です。

更新せずに放置してしまうと失効してしまい、ボートの操縦ができなくなります。

更新手続きは有効期限の1年前から行えますが、有効期限の起算日は自動車の免許のように誕生日ではなく、交付された日である点に注意しましょう。

有効期限は、船舶免許証に黄色に色付けされた日付で確認できます

 

船舶免許を取得してバス釣りを楽しもう

バスボートを自分で操縦することで、自由にバス釣りができます。

しかし、船舶免許を必要としないバスボートは2馬力未満であるため、広い湖で行うバス釣りには向いていません。

移動時のフットワークが軽いバスボートを操縦するには、船舶免許の取得が必須です。

 

マリンライセンスロイヤルは国土交通省登録の小型船舶教習所であるため、学科講習と実技講習を修了して審査に合格すれば、試験場に出向いて国家試験を受検しなくても小型船舶免許が取得できます。また、2級小型船舶免許であれば2日で取得可能です。

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