船舶免許の実技試験とは?免許別試験内容を解説
2022.06.03
船舶免許を取得するには、学科試験と実技試験をクリアしなければいけません。実技試験では、実際に船を操縦して審査を受けます。この記事は、船舶免許の実技試験の内容を免許別に解説します。船舶免許取得を検討している方は参考にしてください。
船舶免許の種類は4種類です。詳しくは以下の表を参考にしてください。
種類 |
受験可能年齢 |
免許取得可能年齢 |
操縦可能区域 |
一級小型船舶操縦免許 |
17歳9か月 |
18歳以上 |
全ての海域 |
二級小型船舶操縦免許 |
15歳9か月 |
16歳以上 |
海岸より5海里以内 |
湖川小出力限定免許 |
15歳9か月 |
16歳以上 |
湖川及び一部の海域 |
特殊小型船舶操縦免許 |
15歳9か月 |
16歳以上 |
湖岸・海岸から2海里以内 |
受験可能年齢・免許取得可能年齢・操縦可能区域は、船舶免許の種類ごとに異なります。操縦したい目的の海域が決まっているとき、該当する操縦可能区域の免許を取得しなければ操縦して行くことはできません。
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船舶免許を取得するには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。1級小型船舶操縦免許と2級小型船舶操縦免許の実技試験内容は同じで以下の3項目です。
そして、湖川小出力限定免許と特殊小型船舶操縦免許も同じ内容です。
それぞれ科目名は同じですが、コースやチェック項目などは変わるため、ポイントを押さえて学習することが大切です。
この章では、実技試験の内容を詳しく解説します。船舶免許の種類で船の大きさが異なるため、どのような内容か知っておきましょう。
1級小型船舶操縦免許と2級小型船舶操縦免許は共通の内容です。出航前に、桟橋で出航前点検とロープワークを実施します。点検は以下にある指定された2箇所に対して行います。
ロープワークは巻き結びやクリート止めなど、いずれかが指定されます。結び方の名称・手順・用途の違いを把握し、試験当日慌てないように練習しておきましょう。
実際に操縦するコースは、一筆書きのように行います。操縦装置の確認・発進・離岸までが実技試験内容です。ただし、試験当日の海の状態や乗船人数などによって、出題順は変わります。
湖川小出力限定免許の実技試験科目は、小型船舶の取扱いと操縦で、1級小型船舶操縦免許と2級小型船舶操縦免許より少ない内容です。最初は係留している状態(点検・結索)のみで行います。次に発進から停止まで、人命救助と係留・解らんで終了です。
特殊小型船舶操縦免許は水上オートバイやジェットスキーのみ操縦できます。そのため、実技試験の項目は以下の通りです。
また、以下の内容をしてしまうとコース走行失敗です。
失敗しないように指示に従いながら、一つひとつを丁寧に行うことがポイントです。
実技試験の操縦に関するポイントがいくつかあります。試験内容と一緒に、ポイントも押さえましょう。
運転前には点検とロープワークがあります。特に、ロープの結び方と、結び方の名前を一致させて覚えることが大切です。試験本番では緊張することもあるかもしれません。普段できても試験ではできなかったということにならないように、自信がつくまで反復練習しておきましょう。
点検のときは、点検場所を教えてくれるので、指示の通りに実施しましょう。また、点検を正しく行うためには、船体の各部位の場所を知っておくことも重要です。
発進から蛇行において、共通する重要なポイントは、一つひとつの操縦をするときに声を出して何をするか伝えることです。たとえば「発進します。前後左右よし!」のように方向を確認したことを言葉にして発します。
また、直進したいときは、向かいたい方向にある目印を見ながら進むとよいでしょう。もし、コースを修正するときは、小刻みにハンドルを動かすことがポイントです。
当日、船に対して左右どちらかに要救助者の代わりにブイが浮かべられます。左右どちらにブイがあっても、救助するときは必ず風下30mから行います。意識することは、引き波を立てないように静かに操縦することです。
そして、要救助者のところに行くときはエンジンを中立にし、巻き込まないようにします。
後進から着岸も、それぞれの操作をするときに「〇〇します」と声に出します。後進するときの基本は微速です。ただし、風が強いときは少しスピードを出して進みやすくしても問題ありません。
また、停泊するときは、早めにレバーを中立にします。なぜなら、エンジンは中立にしてもすぐに止まらないためです。
そして、着岸のときは桟橋から2m離すことがポイントです。進入角度は30度を目安にすると、着岸が正確にできます。
運転以外にもいくつかポイントがあります。
実技試験は、海水で濡れることも想定して、水に濡れても問題のない服装や、滑りにくいゴム底の靴にすると試験に集中できます。
メガネをしている場合、レンズに撥水加工を施してあれば視界を確保できます。
実技試験は実技を確認するだけでなく、口頭で質問もされます。そのため、学科講習のことも復習しておく必要があります。
また、満潮・干潮・日の出・日の入りの時刻などを確認される場合もあるため、事前に新聞やインターネットで確認しておきましょう。
ロープワークは、海上ではなく陸上で行います。実技試験において点数を稼ぎやすいポイントなので、ロープワークは確実にマスターしておきましょう。
1級小型船舶操縦免許と2級小型船舶操縦免許のロープワークには、以下の種類があります。
そして、特殊小型船舶操縦免許は以下の4つです。
ロープワークは、慌てず落ち着いて行うことが大切です。
船舶免許の実技試験は、操作方法や船体の部位などを覚え、ポイントを押さえて臨むことが重要です。
実技試験は、教習所に通わなくても受検することはできますが、学科試験のように独学ではなかなか合格できません。スクールで実技講習を受けておけば、教員から丁寧に教えてもらうことができ、安全に操舵技術を習得できます。
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