海上の規則を守ろう!船舶免許の遵守事項について解説
2022.09.13
海上の規則を守ろう!船舶免許の遵守事項について解説。
船舶免許を取得すれば、マリンスポーツやクルージングを楽しめます。
一方で、自動車と同じように、船舶は航行をする上での規則を守らなければいけません。
今回は船舶を操縦する上での遵守事項や基本的な海のルールやマナーについて解説いたします。
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海上における基本的なルールは3種類あり、船舶の衝突を防ぐことが目的です。
それぞれ詳しく解説いたします。
海上衝突予防法は、船舶の衝突を予防するための航法や灯火・形象物、信号等について定められた法律で、一般の海域で適用されます。内容は、主に優先関係や追い越しについてで、航行中や錨泊中、運転不能などの状況を他の船舶に示す灯火・形象物の使い方についても定義されています。
船の進む方向や注意喚起など他の船舶とコミュニケーションをとるためには信号が用いられ、実際に信号を周囲に伝える際は、汽笛の短音と長音を組み合わせて発します。
海上交通安全法は、船舶交通が混み合う特定の海域で守らなければならない法律です。
適用されている海域は、東京湾と伊勢湾、瀬戸内海の3つで、これらの海域では安全を確保するために航路が定められています。
航路とは、船舶が海上及び河川を航行する上での通路のことで、陸上では自動車道に相当するものです。航路では細かなルールが設けられており、12ノット未満での航行や追い越しの禁止などが例として挙げられます。
また、灯火・標識についても海上衝突予防法のものに加えて、それぞれ特別なものがあります。
港則法は、港内の整頓と港内における航行の安全を目的としたものです。この法律の例として、右小回り、左大回りの原則が挙げられます。
この原則では、右舷に防波堤や埠頭などの突端や停泊中の船舶が見える際は、できるだけ近寄って航行することが定められています。逆に、左舷に船舶が見える際は、できるだけ離れて航行しなければいけません。
一方で、港則法に規定されていない事項に関しては、海上衝突予防法が適用されます。そのため、海上衝突予防法と港則法、それぞれの規定を把握しておくことが重要です。これらの他にも、特定の港ごとにそれぞれ細かいルールが定められています。
船舶に関するルールは、主に海域を中心としたものです。そのため、河川や湖沼、運河などの内水面には適用されません。そうした内水面の場所については、国や地方自治体がそれぞれのルールを設けていますが、特に規定がなくとも、一般海域のルールに準じた航行が適切です。
さらに、各自治体でもさまざまな条例やルールが定められているため、航行に際して事前に利用する海域における規定の確認をしておきましょう。
迷惑防止条例と呼ばれる規定では、釣りやダイビングなどのレジャーを楽しむ人の安全を確保しています。
また、環境に配慮した条例も設けられています。
主な内容は、環境に配慮されたエンジンやオイルの奨励や航行中における騒音の規制などです。
他にも、海域ごとにローカルルールが設けられていることもあります。
海上では危険な航行は決してせず、周囲の見張りができる速度で航行するようにしましょう。また、錨を降ろす際には周囲に気を配ることが求められます。
具体的には、船舶が往来する箇所では錨を降ろす(アンカリング)や水上スキーやウェイクサーフィンなど(トーイング)をしてはいけません。
さらに、釣りをしている漁船等の間に割り込むことや流し釣りをしている漁船等のコース上に錨を降ろすなどの行為は厳禁です。他にも、漁船や遊漁船が操業している際は、船との距離に気をつけましょう。
遵守事項は、全部で7つです。それぞれの内容について解説いたします。
自動車と同じように飲酒後に船舶を操縦することは禁止されています。
飲酒以外にも判断力や注意力などの低下を感じた際は、船舶の操縦を控えましょう。
また、自身が飲酒をしていなくても、船舶を操縦している際は飲酒運転らしき船舶と距離をとることも重要です。
免許者による自己操縦が求められる海域は、ボート等と水上バイクで違います。
ボート等で航行する際は海上交通安全法の航路内や港則法の港内で、水上バイクは全ての水域で直接操縦が求められます。
危険操縦に該当する操縦は、急旋回やジグザグ航行などが挙げられます。また、遊泳区域への進入や遊泳者付近での航行も危険操縦に該当します。
h3:救命胴衣の着用義務
一部例外を除き、原則として小型船舶の乗船者は救命胴衣等(ライフジャケット)の着用義務があります。そのため、操縦者は乗船者全員分の救命胴衣等(ライフジャケット)を確保しましょう。
発航前における検査の目的は、船体の状態を把握することです。実際の点検では燃料やオイルの量の点検なども確認します。
特にエンジンは、水や塩分により劣化が早いため、点検は必須です。また、発航前は気象情報や水路などの情報についても収集・確認が重要です。
見張りとは、周囲を見回し安全の確保と運航に必要な情報を収集することです。
見張りを怠ると、事故や危険な航行につながりかねません。
そのため、周辺の水域の状況や他の船舶がどのように動くかなどを把握することは重要です。
事故が起きてしまった際には、自身の船舶が安全であるかをすぐに確認します。その後、落ち着いて状況を判断し、人命救助にあたります。また、海の事故に直面した際は、118番への通報も重要です。
遵守事項に違反した際は、違反内容に応じて点数が加算されます。一定の基準に達すると、再教育講習や業務停止が課せられます。平成28年より、発航前の検査や見張りも遵守事項違反点数に加えられました。
近年、小型船舶による海上での事故が多発しているため、海岸、湖、マリーナ等で安全指導活動や周知啓発を実施しています。具体的な活動内容としては、漁港等でのライフジャケット着用や発航前の点検を意識づけるリーフレットの配布などです。
他にも、マリーナや海岸、湖等でのパトロールを通して、個船指導もしています。ボート等に対して個船指導で指導することは、船舶検査の受検や免許の受有についてです。
また、小型旅客船に対しては、救命機器・消防設備の備え付け状況について確認及び安全指導をします。
船舶免許の遵守事項以外にも海のルールやマナーはさまざまです。
マリンライセンスロイヤルでは、海のルールやマナーについて豊富な知識を持つ講師が多く在籍しています。
船舶免許を取得・更新する際は、マリンライセンスロイヤルへぜひ、お問い合わせください。
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