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費用を抑えてマリンレジャーが楽しめるボートシェアリングとは

2022.10.13

ボートを個人所有しているけど、乗る機会や時間があまりない。保管料や燃料、メンテナンス費用がかさみ、ボートを手放そうかと悩んでいる。そう考えている方も多いのではないでしょうか。ボートを売却してしまう前に、乗らないときにだけ貸し出す、ボートシェアリングを活用するという選択肢があります。この記事では、ボートシェアリングとはなにか、貸し手側と借り手側のメリット・デメリットについて紹介します。

 

ボートシェアリングとは

 

ボートシェアリングとは、モーターボートやヨットなどの船舶を所有しているオーナーが、船舶を利用していない期間に貸し出す仕組みです。

オーナーは、ボートを所有しているけど利用する時間が少ない、海に出る機会があまりないといったときに貸し出しをします。

借りる側は、船舶免許を持っているけど船舶は持っていない、1日釣りが楽しみたいといったときに貸し出されている船舶をシェアし、使いたい日だけ利用できます。

ボートシェアリングでは、船舶1艇を数人のメンバーに限って利用するため、予約が取りやすいことが特徴です。

また、料金も安く抑えられます。

ただし、出航してしまうと船長としての責任が問われるため、発航前の点検はしっかりしましょう。

 

シェアリングとレンタルの違い

 

ボートシェアリングとレンタルボートの大きな違いは、貸し出される時間です。

レンタルボートは時間単位での貸し出しに対し、ボートシェアリングは1日単位での貸し出しです。

そのため、ボートシェアリングでは時間を気にせずに済みます。

マリンレジャーを時々しか楽しめない方や、数時間にのみ利用する方はレンタルボートが向いています。

一方、時間を気にせずに1日中、長時間マリンレジャーを楽しみたい方には、ボートシェアリングが向いています。

 

ボートシェアリングのメリットとデメリット

 

ボートシェアリングは、ボートのオーナーである貸し手と、ボートを借りたい借り手が存在し、使っていないボートの有効活用ができます。

ここからは、借り手側と借り手側のメリットとデメリットについて紹介します。

 

貸し手のメリット①ボートを有効活用できる

 

プレジャーボートやヨットなどの船舶を所有しているけど、海に出る機会が少なかったり時間がなかったりすると、保管したままになってしまいます。

使用頻度の少ないプレジャーボートやヨットなどをシェアリングすると、使っていないボートに新たな価値が得られ、有効活用できます。

所持する船舶をシェアリングしていても、自身がマリンスポーツを楽しむ際には、貸し出し不可にすることが可能です。

 

貸し手のメリット②ボートの稼働率を上げられる

 

プレジャーボートやヨットなどのエンジンや船外機は、車のエンジンに比べると使用環境が過酷であるため、故障しやすいといえます。

また、長期間放置していると寿命が短くなるため、継続的な使用がエンジンや船外機を長持ちさせるポイントです。

週に2回程稼働すると、ダメージが少ないと言われています。

そのため、ボートシェアリングをすると稼働率が上げられ、船舶のエンジンや船外機へのダメージが減らせます。

また、稼働率が上がると、船底が汚れにくくなることもメリットです。

 

貸し手のメリット③利用料収入が得られる

 

プレジャーボートやヨットなどの船舶を所持していると、マリーナ保管料や係留費用などがかかります。

使用していない船舶や、しばらく使用する予定のない船舶をボートシェアリングすると、利用料収入が得られます。

そのため、マリーナ保管料や係留費用はもちろん、メンテナンス費用まで利用料収入から積み立て可能です。

自身が使用しない間にボートシェアリングをして収入が得られることは、大きなメリットといえます。

 

貸し手のデメリット:利用者のマナーに差がある

 

ボートシェアリングでは、船舶1艇を決められた数人のメンバーで利用するため、レンタルボートよりもボートを丁寧に操縦される傾向があります。

しかし、操縦が粗かったり責任感がなかったりと、利用者のマナーやモラルを考慮しておきましょう。

なお、事故や備品の窃盗などのトラブルが発生した際には、一定額補償されます。

 

借り手のメリット①時間を気にしなくてよい

 

数時間単位のレンタルボートとは違い、ボートシェアリングは1日単位での貸し出しのため、時間を気にしなくてもよいというメリットがあります。

時間を気にしなくてもよいため、のんびりとしたマリンレジャーが楽しめます。

また、1日中操縦することが可能であるため、操縦の練習をしたい方にもボートシェアリングはおすすめです。

なお、操縦者は船長としての責任が問われます。

発航前にバッテリーや燃料などの点検を必ず行いましょう。

 

h3:借り手のメリット②複数の船を操縦できる

プレジャーボートやヨットなどの船舶を購入するには費用がかかりますし、複数の船舶を所有することは簡単ではありません。

ボートシェアリングなら、ボートの利用承認を得るだけで今週はプレジャーボートで釣り、来週はクルーザーでマリンレジャーといった楽しみ方ができます。

さまざまな船舶を操縦できrため、操縦スキルを身につけることも可能です。

 

借り手のメリット③格安で利用できる

 

プレジャーボートやヨットなどの船舶を購入すると、購入費用だけではなく、マリーナ費用やメンテナンス費用などの維持費がかかります。

海に出る頻度が低く、マリーナ置いているだけの期間が長くなれば、その分エンジンのダメージも大きくなり、故障する可能性があります。

ボートシェアリングを利用すると、格安でプレジャーボートやヨット、クルーザーも操縦可能です。

なお、ガソリンは満タンで貸し出し、満タンで返却です。携行缶で持ち込んだり、近くのマリーナで補給したりしましょう。

 

借り手のデメリット:利用を断られることがある

 

ボートシェアリングでは、ボートの操縦やゴミ捨てなど利用者のマナーの悪さが目立ちやすいことが特徴です。

ボートが動かなくなったらレスキューを呼べばよいからと無謀な操縦を繰り返したり、ボートをぶつけて傷を付けたりすると、利用を断られます。

発航前の点検を疎かにする、ガソリンを補給しないなど責任感がないと判断された際にも利用を断られるケースがあります。

また、悪天候での利用キャンセルは問題ありませんが、私情によるキャンセルを頻繁にすると利用承認が取り消される可能性があります。

予約をする際には、しっかり確認しましょう。

 

ボートシェアリングに船舶免許は必要か

 

船舶の長さが3m未満であり、出力1.5kw(約2馬力)未満のボートは船舶免許不要で操縦できます。

2馬力ボートやミニボートと呼ばれ、バスフィッシングにも取り入れられていますが、エレキモーターを搭載すると2馬力以上になるため注意しましょう。

2馬力以上の船舶をボートシェアリングする際、サービスによっては操縦者がマッチングされることがあります。

ただし、船舶免許を持っていないと操縦できないため、行きたいポイントに行けなかったり、思うように動けなかったりする可能性があります。

そのため、自由にマリンレジャーを楽しむなら船舶免許はあった方がよいです。

 

船舶免許の種類

 

小型船舶免許は、小型船舶操縦士免許という国家資格です。

免許を取得するための条件には、両目の視力が0.5以上であること、灯火の色が識別できること、5mの距離で70.5デシベルの汽笛音が聞き取れることなどがあります。

小型船舶免許は4種類あり、それぞれに操縦できる海域や船舶のサイズがあります。

 

一級小型船舶免許

 

一級小型船舶免許は、全ての海域で操縦が可能です。

ただし、船舶の航行区域も遠洋区域であることや、海岸から100海里未満での操縦には、6級海技士以上の資格を持つ者が乗船することといった条件があります。

操縦可能な船舶のサイズは、総トン数が20トン未満、長さは24m未満の船舶です。

免許取得が可能な年齢は、17歳9か月です。

一級小型船舶免許では、水上バイクの操縦はできません。

 

二級小型船舶免許

 

二級小型船舶免許は、平水区域や海岸から5海里以内での操縦が可能です。

操縦可能な船舶のサイズは、総トン数が20トン未満です。

免許取得が可能な年齢は15歳9か月ですが、18歳未満で二級小型船舶免許を取得した際には、18歳になるまで操縦できる船舶のサイズは5トン未満に限定されます。

二級小型船舶免許では、水上バイクの操縦はできません。

 

二級小型船舶免許(湖川小出力限定免許)

 

二級小型船舶免許(湖川小出力限定免許)は、湖や川での操縦が可能です。

海での操縦はできませんが、波が穏やかな海面や湾の指定区域であれば操縦できます。

操縦可能な船舶のサイズは、総トン数が5トン未満、20.4馬力未満です。

免許取得が可能な年齢は、15歳9か月です。

湖川小出力限定免許では、水上バイクの操縦はできません。

 

特殊小型船舶免許

 

特殊小型船舶免許は、湖や川、陸岸より2海里以内での水上バイクやジェットスキーの操縦が可能です。

水上バイクやジェットスキー専用の船舶免許であるため、プレジャーボートやクルーザーなどの小型船舶は操縦できません。

免許取得が可能な年齢は、15歳9か月です。

 

船舶免許を取得してボートシェアリングでマリンレジャーを楽しもう!

 

ボートシェアリングを利用すると、自分では所持できない新艇を操縦したり、用途に合わせたボートを選べたりとマリンレジャーの楽しみ方の幅が広がります。

サービスによっては操縦者がマッチングされますが、自由にマリンレジャーを楽しみたい方は、船舶免許を取得して自身で操縦することをおすすめします。

マリンライセンスロイヤルでは、国家試験免除で船舶免許の取得が可能です。

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