船舶免許とは?免許の種類と取得方法を徹底解説
2022.12.15
船舶免許は、船の大きさや操縦できる範囲によって複数の種類に分かれています。
今回は、船舶免許の種類について、それぞれの特徴と取得方法を徹底解説します。
自分の目的にあった船舶免許の種類が知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
国内で取得可能な船舶免許は4種類あります。
①一級小型船舶操縦士
②二級小型船舶操縦士
③二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)
④特殊小型船舶操縦士
それぞれの免許内容について、詳しく解説します。
一級小型船舶操縦士は、全ての領域で操縦できます。操縦できる船の大きさは、総トン数が20トン未満です。
プレジャーボートの場合は、24m未満の大きさを操縦できます。
もし、沿海区域の外側80海里を超えた場所で操縦したい場合は、6級海技士以上の資格を持つ乗組員が乗船していなければいけません。
小型船舶とは、スポーツやレクリエーションに使用される船のことです。漁船や旅行用の船は当てはまらないため、確認しましょう。
二級小型船舶操縦士と比べると、試験範囲や内容が異なり、難易度の高い資格です。
資格の合格率は高いため、勉強と実技テストの対策を練ることで合格できます。
二級小型船舶操縦士は、海岸から5海里までの範囲であれば、操縦が可能な資格です。船の大きさは、一級小型操縦士と同じで総トン数が20トン未満に設定されています。
操縦範囲は海のみで、一級の資格と比べると操縦できる範囲が異なる資格です。
また、満15歳9か月に満たしている方には、受験資格があります。ただし、18歳未満の方が受験した場合は、操縦できる船の大きさが制限されます。
この資格は、川や湖で船を操縦するときに必要な資格です。上記の二級小型操縦士資格とは、操縦範囲が異なります。
また、船の大きさも小さくなります。
湖川小出力限定の資格では、エンジンの出力が15キロワット未満の船しか認められません。また、総トン数は5トン未満に設定されています。
海・湖どちらでも操縦をしたい方は、2つの免許取得が必要です。受験資格の年齢は同じで、同時に受験も可能な免許です。
特殊小型船舶操縦士の免許が必要な船は、水上ボートです。他の免許を取得したとしても、水上ボートを操縦するためには、この免許が必要です。
初心者も簡単に挑戦できる資格で、学生や船舶免許初心者の方に人気があります。
湖岸や海岸から2海里以内の範囲で操縦可能です。
この免許を持つことで、水上バイクやナナボートの牽引などができるようになり、マリンスポーツの幅が広がります。
夏に向けて、レジャー目的で免許取得を目指す方が多くいます。
船舶免許の取得可能年齢は、免許の種類によって異なります。
一級船舶免許は、満17歳9か月から取得可能です。その他の免許は、満15歳9か月から受験できます。
ただし、二級小型船舶操縦士の免許を18歳未満の方が取得した場合、5トン未満の船しか操縦できません。この制限は、18歳を超えたとき自動的に解除されます。
免許の有効期限は5年間です。これは、どの種類の免許にも共通します。もし、有効期限が切れた場合は、失効再交付講習を受講しましょう。
「船舶免許の取得を考えているが、どの免許を取ればよいか分からない……。」と悩んでいる方は、自分の目的に合わせて免許の種類を選びましょう。
それぞれの目的と、適した免許の種類について解説します。
一級小型船舶免許は、大型の船を制限なく運転できます。そのため、近場のクルージングではなく、遠方での釣りや外洋の運転を楽しみたい方へおすすめの免許です。
例えば、クルージングでの日本一周や離島への移動も、海里制限なく自由に行き来できます。
大きな船で優雅に楽しみたい方へおすすめです。
ただし、海岸から100海里を越えてしまうと、別の資格を持つ技士が乗船しなければなりません。
規定の範囲内でクルージングを楽しみましょう。
二級小型船舶操縦士は、国内の海や湖で釣りを楽しみたい方におすすめの資格です。
5海里以内の範囲であれば、自由に操縦できます。さらに、船の大きさ制限は一級船舶と同じです。大きな船も操縦できます。
複数人での釣りや、近場でのクルージングも十分楽しめます。もし、海岸から離れて操縦を楽しみたい方がいれば、規定の範囲を超えないように気をつけましょう。
免許の資格範囲を超えると処罰の対象になります。
一級・二級の資格より、さらに気軽なマリンスポーツを楽しみたい方におすすめの免許です。
水上バイクやジェットスキーなどを楽しめます。後ろに人を乗せる場合、操縦者のみ免許が必要です。後ろに乗るだけであれば、免許は要りません。
運転できる海域は、他の免許に比べると狭い範囲です。しかし、水上バイクの種類によっては、釣りも楽しめます。
休日にマリンスポーツを手軽に楽しみたい方や、初めて船舶免許を取得する方におすすめします。
船舶免許を取得できる場所は、いくつかあります。
おすすめは、国家試験が免除されるスクールです。船舶免許を取得できる場所について、詳しく紹介します。
国に認定されている船舶教習所に通って学科・実技講習を受け、終了査定を完了させることで免許を取得する方法です。
講習の内容は、スクールごとにオリジナルで用意されているため、それぞれ異なります。
また、費用や講習日程数もそれぞれのスクールが設定します。最大のメリットは、国家試験を免除される点です。
確実に、はやく免許を取得したい方にはおすすめの取得方法です。初心者にも分かりやすく丁寧なサポートを受けられます。
国が指定している試験会場で国家試験を受ける方法です。費用を抑えたい方にはおすすめの方法です。
ただし、十分に勉強した上で受験する必要があり、難易度は上がります。また、国家試験は不合格になるたびに再試料金がかかります。
これまで、船舶免許に挑戦したことがある方や、一回で合格する自信がある方にはおすすめできる方法です。
民間の船舶教習所と比べると、学習面で厳しく感じる可能性もあります。
船舶免許は独学で勉強した後に国家試験だけ受験することもできます。ただし、独学で勉強できる内容は、学科講習のみです。
実際に船舶を動かす実技の内容は、独学で学習できません。教習所に通う予定がない方は、実技の補い方を考えましょう。
学科講習のみ独学で勉強し、実技内容は教習所で学ぶ方もいます。学科の勉強方法やスピードが自分頼りになるため、時間をかけて学ぶ必要があるでしょう。
船を運転するとき、免許がなければボートの貸し出しはできません。しかし、船舶の長さが3m未満である「ミニボート」の場合、免許は不要です。
免許不要と定められている船であったとしても、海上の運転は非常に危険を伴います。
可能な限り、船舶免許を取得してから船に乗るようにしましょう。
船舶免許の講習では、運転方法だけではなく、操縦者の心得やロープの使い方も勉強します。安全に海を楽しめるように、細心の注意を払いましょう。
免許を最短で取得できる方法は、国が指定したスクールに通って過程を終了させることです。
それぞれの船舶免許を取得するために、どの程度の勉強時間が必要でしょうか。
マリンライセンスロイヤルで実施している内容とともに解説します。
一級小型船舶操縦士の免許は、2種類の学習時間と実技の講義を受けます。
・学科教習(一般学科Ⅰ):12時間
・上級学科教習(上級学科Ⅰ・Ⅱ):12時間
・実技教習:4時間
前半の学科教習では、小型船舶船長としての心得や交通方法・運行について学習します。
上級学科教習では、海図を使ったチャートワーク、気象・海象について学びます。また、エンジンの保守整備や機関が故障した時の対処法も学習範囲内です。
実技では、小型船舶の取扱方法と操縦、応用操縦を学びます。
受講日数は最短で4日間です。
二級小型船舶免許の取得には、
・学科教習(一般学科Ⅰ):12時間
・実技教習(実技Ⅰ):4時間
が必要です。
学科教習では、一級小型船舶と同じように船長の心得や海の交通方法を学びます。12時間の学科講習後、実技教習を受けます。
船の操作方法や、応用の操縦方法についてです。
二級小型船舶操縦士は、一級小型船舶操縦士と運転できる船の大きさが同じです。実技内容はほとんど変わりません。
免許は最短2日で取得できます。
特殊小型船舶操縦士免許は、
・学科教習(一般学科Ⅰ):6時間
・実技教習(実技Ⅲ):1.5時間
で取得可能な免許です。
学科教習では、海の交通ルールや基本マナーについて学びます。
また、実技教習では、水上バイクの取り扱い方法と操縦方法を学習します。
他の免許との違いは、水上バイクの実技教習のため、学習時間が短い点です。コツを掴めば、すぐに運転ができます。
最短1日半で取得できるため、忙しい方や初めて船舶免許を取る方にもおすすめです。
特殊小型船舶操縦士の免許は、最短1日半で取れる船舶免許です。初心者も挑戦しやすく、難易度も低いため人気があります。
また、短い日数で取れるため、忙しい方や急にマリンスポーツの予定ができた方にもおすすめです。
水上バイクを操縦するためには、一級・二級の小型船舶免許を持っている方も、特殊小型船舶操縦士免許を取得する必要があります。
マリンスポーツを楽しむ入り口として、挑戦してみてはいかがでしょうか。
船舶免許の内容について、詳しいイメージが湧かない方は、次の方法がおすすめです。
スマートフォンやPCで調べるだけではなく、実際に足を運んで体験しましょう。
船舶免許を取得できるスクールが、体験会を開催している場合があります。講習の内容がイメージできない方は、体験会の参加がおすすめです。
体験会では、
・ロープワークの体験
・船の構造や点検方法の勉強
・クルージングの体験
を行っています。実際に乗船すると、想像以上の楽しさや面白さを見出せるでしょう。
また、取得を希望する免許区分が変わる可能性もあります。
「なんとなく船舶免許を取得したいと考えているが、何も分からない……。」と悩んでいる方はぜひ参加してください。
ただし、開催場所や日程に限りがある可能性もあります。受講を考えているスクールへ問い合わせて参加しましょう。
教習所に通う上で、自分に合ったスクール選びは大変重要です。スクールが自分に合っていないと感じてしまうと、免許取得まで通えない可能性もあります。
スクールを選ぶポイントは、以下の2つです。
スクールによっては、開校時期や講義の時間がバラけていて、短期間で取得できない可能性があります。
自分のスケジュールと照らし合わせて、免許取得を目指す日付から逆算しましょう。スクールとの日程が合わずに学習が先へ進めない事態は避け、最短で取得できるように調整します。
また、免許取得のための受講料も比較します。スクールの代金は、安ければよいわけでもありません。
理由もなく安すぎるスクールは、制度が整っていない・きちんと教われない可能性もあります。サポートが手厚いスクールを選びましょう。
一人ひとりの生徒に対して、丁寧に指導するスクールがおすすめです。公式Webサイトを確認し、どのような方針で講義を進めるかを目視しましょう。
カリキュラムや実技内容を曖昧に記載しているスクールではなく、指導方法や方針・順序を明確に記載しているスクールは信用できます。
また、Webサイトの文字だけではイメージが湧かない方は、体験会などで雰囲気を掴む方法もおすすめです。
実際に参加して、教え方や空気感を体験しましょう。マリンライセンスロイヤルは実技教習を1対1で教習する為、操船する時間も長くしっかりとした知識を身に着けられます。
今回は、船舶免許の種類や、それぞれの特徴について徹底解説しました。
目的や操縦する予定の船に合わせて、賢く免許を取得しましょう。船舶免許を持つことで、海で遊ぶ楽しみ方が一気に広がります。
また、初めての船舶免許で分からないことがある方は、体験会へ参加しましょう。
マリンライセンスロイヤルでは、各種の船舶免許取得を全力でサポートします。一人ひとり丁寧にサポートするため、きめ細かい講習が可能です。
また、体験会を随時開催しているため、興味がある方はお気軽にご参加ください。
https://www.funemen.com/license-type/
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_mn10_000006.html
https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/license/system/
https://www.funemen.com/license-type/
https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/license/system/
船舶免許取得方法詳細(1級・2級・特殊小型)
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